James Brownのグルーヴ

James Brownと言えばファンクというジャンルを確立したことで有名な人で、最高のシンガーでありパフォーマーですね。繰り返されるリフ、シンプルなコード進行でダンサブルなリズム、西洋的な音楽性とは一線を画する黒人音楽ですが、初めはリズム&ブルースを演奏していたJBと彼のバンドが少しずつ確立していった音楽スタイルでした。
特にジョンスタークスのドラミングはかっこ良く、ドラムのビートだけでも踊れて最高にクールでした。

さて60年代にout of sightなどの楽曲でファンクバンドとして人気だったJBでしたが、大幅なバンドメンバーの交代を経てからゲロッパ!で有名なSEX MACHINEという曲ができあがります。

このグルーヴ感が半端じゃない。

シャッフルのリズムとあまりはねてないリズムが同居していてゆらゆらと揺れるリズム、まさにこれこそアフリカ的なポリリズムと言われた複合リズム音楽でした。
このコード進行もなく、繰り返されるギターカッティングとグルーヴィーなリズムセクションの絡みが絶妙で最高に気持ち良いのです。

黒人のリズムがすごいすごいと言われる理由はここにあるのです。
この複雑なリズム感がなかなか再現するのが難しいのですね。

このノリはJBの前ノリ感、ギター絶妙なキレと跳ね、ドラムの裏の取り方、パーカッションの訛らせ方、が複雑に絡み合えのですが、本質はやはりJBのエネルギッシュなボーカルに対応していったことなんではないだろうかと思います。

jazzやhip hopまで黒いグルーヴ感はとてつもなく、何度演奏してももっさりしてしまうような曲でも、ガンガン踊れる曲になってしまいます。

JBはやはり偉大です。